断熱リフォームで使える！押さえておくべき補助金は？
2025.05.30
断熱リフォームで使える補助金は何でしょう。
この記事では、そんな断熱リフォームで使える補助金について解説していきます。
先進的窓リノベ2025事業
この制度は、住宅の断熱性能を大きく左右する「窓」に特化した国の支援事業で、2025年度も引き続き実施されている制度です。
高性能な断熱窓の導入を後押しし、家庭のエネルギー消費量削減や室内環境の改善を目的としています。
対象となるのは、一定の断熱基準を満たした窓製品を使用したリフォーム工事です。
内窓の追加、既存窓の交換、ガラスの入れ替えなどが補助対象となり窓の大きさや改修方法に応じて補助金額が設定されます。
たとえば、外窓交換の場合はサイズに応じて補助金を受けることができ、内窓設置でも1か所あたり数万円規模の補助を受けられる可能性があります（詳細金額は製品・工事内容によって異なります）。
2025年度版では、環境省の方針により「電力需要の平準化」や「家庭の省エネ強化」に貢献する住宅改修を特に重視しており、複数窓の同時改修による加算措置や他の断熱工事との併用も可能です。
申請は、国に登録された事業者（施工会社）が代理で行う方式で、個人での直接申請はできません。
したがって、制度を活用するには、まず対応可能な事業者を見つけることがスタートになります。
この制度は、「窓を一気にリフォームして断熱性能を高めたい」という方におすすめです。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
この制度は、単に快適な住宅を目指すだけでなく、構造・設備・省エネ性能のバランスが取れた「長く安心して住める家」を目指すリフォームを支援するものです。
住宅の寿命を延ばすための性能向上工事を一体的に行うことを前提としており、その中に断熱改修も含まれています。
対象工事には、壁・屋根・床の断熱材設置や高断熱窓の導入といった断熱性能向上に直結するもののほか、劣化対策やバリアフリー改修、インスペクション（住宅診断）などが含まれます。
特にインスペクションを通じて現在の住宅性能を把握した上で改修計画を立てる必要があり、制度全体が計画性を重視した内容になっているのが特徴です。
この制度では、補助を受けるためにあらかじめ改修計画書の提出と審査が必要になります。
工事後に計画を後追いで補助申請することはできないため、事前準備を入念に行うことが成功のカギになります。
住宅全体の性能を総合的に引き上げたい方や、将来にわたって資産価値を維持したいと考えている方に向いている制度です。
各自治体の断熱リフォーム補助制度
国の補助制度とは別に、多くの市区町村や都道府県でも独自の補助制度が設けられています。
これらは地域の気候条件やエネルギー政策に応じて運用されており、国の制度とは違った視点での支援が受けられるのが特徴です。
たとえば、寒冷地では窓の断熱性能が特に重視されており、内窓の設置やサッシの交換に対する補助が手厚くなっている自治体もあります。
また、断熱性能を高めることがヒートショック対策にもつながるとして、高齢者世帯への優遇措置を設けている地域も存在します。
補助内容や対象工事、申請期間、提出書類の種類などは自治体ごとに異なり年度ごとに改定されることも多いため、こまめに自治体の公式ホームページや窓口で情報を確認することが大切です。
国の補助制度と併用できる場合もあるため、両方をうまく組み合わせることで、より効果的に費用を抑えたリフォームが可能になります。
補助金を使ったリフォームの注意点
補助金を使ったリフォームでは、まず施工会社に事前相談することが重要です。
多くの補助金は「登録事業者が行った工事」しか対象とならず、未登録の業者では申請できません。
また、申請には専門的な書類準備が必要で、経験ある業者の協力が不可欠です。
対応可能な業者を選ばないと、補助金が受けられず費用負担が増える恐れがあります。
リフォーム検討時には、必ず補助金対応の可否を確認し手続きを進めましょう。
補助金を活用して快適で省エネな住まいを実現しよう
断熱リフォームは、住宅の快適性と経済性を両立させるうえで非常に有効な手段です。
適切な断熱対策を施すことで冷暖房の効率が高まり、結果としてエネルギーコストの削減や環境負荷の低減につながります。
こうしたメリットを最大限に活かすには、補助金制度を上手に活用することが鍵です。
国の補助制度には「先進的窓リノベ2025事業」「長期優良住宅化リフォーム推進事業」などがあり、それぞれに特徴と申請条件があります。
加えて、自治体独自の制度を活用することで、より幅広いサポートを受けることも可能です。
制度の利用には、事前の情報収集と専門業者との綿密な打ち合わせが欠かせません。
計画的に準備を進めることで、安心・快適な暮らしを実現しつつ、賢くリフォーム費用を抑えることができます。
ぜひ、断熱リフォームと補助金制度を組み合わせて、これからの住まいをより良いものにしていきましょう。
参考URL【2025年度版】断熱リフォームで使える補助金5種類をすべて解説！｜リフォームガイド
