窓にも関係のある断熱性等級とは?

2024.01.26

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窓には、眺望や彩光といった性能の他に断熱といった性能もあります。この記事ではそんな窓の性能表示や断熱性等級について解説していきます。

断熱性等級とは?

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断熱性等級は住宅の断熱性能を示す指標で、数字が大きいほど断熱性能が高まり、熱の出入りが少ないです。

2022年3月までの最高等級は4でしたが、その後2022年4月に等級5が、同年10月には等級6と7が追加されました。

2024年現在、最高等級は7で、2025年以降の新築住宅では断熱等級4以上、2030年には等級5以上が義務化されます。

これは環境への関心が高まり、持続可能な住宅の需要が増しているためです。

フラット35などの融資条件でも、断熱等級4が条件となっており断熱等級4はスタンダードとされています。

断熱性等級の段階ごとのレベルは?

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断熱性等級は数字が大きくなるにつれてレベルが上がっていくシステムです。

ここからは、そんな断熱性等級の段階ごとのレベルについて解説していきます。

断熱性等級4

断熱等級4は、1999年に施行された次世代省エネ基準を指標にしたUA値・ηAC値を満たした住宅を指します。

この基準では、それまで基準が設けられていなかった窓や玄関ドアなどの熱が1番出入りしやすい場所の断熱性が重要視されていました。

2025年以降は、全ての新築住宅が断熱等級4を満たす必要があり、これが住宅のスタンダードな基準となります。

※UA値は室内と室外間の熱の通りやすさの値で、ηAC値は冷房の時期にどれくらいの日射熱が室内に入るかを表す値(どちらも小さいほど断熱性能が高くなる)

UA値とηAC値の詳しい数値と地域区分の詳細は下記URL

断熱等級4・5・6・7の違いやおすすめの等級、高断熱の家を建てる際の注意点などを解説! | 住まいのお役立ち記事 (suumo.jp)

断熱性等級5

断熱性等級5は、2022年4月に新しくできた基準です。

断熱性等級4よりも厳しいZEHの断熱性水準を満たすUA値とηAC値をクリアしなくてはなりません。

また、2030年以降は全ての新築住宅の基準が断熱性等級5となる予定であり、より断熱性の高い住宅が求められるようになります。

断熱性等級が4から5に上がると約20%もの省エネに繋がるとも言われています。

断熱性等級6

断熱性等級6は2022年10月に新しくできた基準であり、HEAT20のG2レベルの基準を満たす指標です。

HEAT20は「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称で、住宅の断熱性能を向上させ、より快適な生活を促進するために、主にUA値を基準にしてG1~G3のグレードを設けた規格です。

この断熱性等級6だと、北海道などの地域で冬の室温が15度、その他の地域で13度を下回らないレベルになっています。

断熱性等級が4から6になると、約30%の省エネに繋がると言われています。

断熱性等級7

断熱性等級7は、住宅の断熱性を表す指標の最大値でありHEAT20のG3レベルの基準を満たす指標です。

断熱性等級7だと北海道などの地域で冬の室温が大体16度を下回らない、その他の地域で15度を下回らないレベルになっています。

また、断熱性等級が4から7になると約40%の省エネに繋がると言われています。

窓の性能表示

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窓の性能表示は、6段階に分かれており星で表す指標です。

窓から熱が出入りすることをなるべく抑えて、暖かさや涼しさをどれだけ保てるのかを示します。

窓は住宅の中でも外に面する1番薄い部分であり、1番熱の出入りが多い場所です。

この窓の断熱性を高めることで大きなメリットを得ることができます。

例えば、冷房の効果や暖房の効果を最大限に得ることが可能です。

更には、室内の温度差を少なくする効果もあるためヒートショックなど気温の変化を原因とする症状を予防することにも繋がります。

また、窓の結露も抑えられるため窓周辺のカビ対策にもなるでしょう。

窓の日射熱取得率の表示とは

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窓の日射熱取得率の表示とは、冬に太陽熱を室内に取り入れて暖かくするか、 夏に太陽熱を遮り室内を涼やかに保つかを示す指標であり3 種類のマークで表示します。

窓には太陽光を取り入れる役割と遮る役割があるため、季節にあった窓を選ぶことで省エネや快適性に繋がります。

日射熱の取得に適している窓は、寒い地域で使用するのに適しており、日射熱を遮るのに適している窓は熱い地域や夏の暑い時期におすすめです。

ただし日射熱を遮るのに適している窓は、寒い地域だと冬の日射も遮るため注意してください。

断熱性が高い窓は?

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断熱性が高い窓は主に複層ガラスという何枚かのガラスでできた窓ガラスと樹脂サッシでできた窓です。

Low-三層複層ガラスと樹脂サッシの組み合わせは、特に断熱性能が高く断熱性等級5以上の住宅に使われていることが多いです。

二層であっても樹脂サッシであれば、十分に高い断熱性能がありますがアルミサッシになるとたとえ複層ガラスでも断熱性等級4に下がってしまいます。

より高い断熱性等級を目指すのであれば、三層の複層ガラス+樹脂サッシを選ぶと良いでしょう。

まとめ

光熱費は上がる一方であり、苦しい状況ですが窓を見直すことで省エネにもなり長い目で見ると節約にも繋がるため、検討してみてはいかがでしょう。

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