玄関ドア選びのありがちな失敗と選び方のポイントは?
2025.12.30
この記事では、玄関ドア選びの失敗例と選び方のポイントについて、ご紹介していきます。
玄関ドア選びでありがちな失敗例
ここでは、玄関ドア選びでありがちな失敗例を具体的に解説していきます。
デザイン重視で選んでしまった
玄関ドアを選ぶ際、まず目に入るのはデザインです。
木目調で高級感のあるドアや、重厚な雰囲気のあるドアに惹かれる方も多いでしょう。
しかし、デザインを最優先にしてしまうと、実際の生活で不便を感じることがあります。
たとえば、重くてしっかりした開き戸を選んだものの、玄関前のスペースが狭く、ドアを十分に開けられないというケースがあります。
また、細くてスタイリッシュなハンドルを選んだ結果、手が滑りやすく、子どもや高齢者には使いにくいと感じることもあるでしょう。
玄関ドアは家族全員が毎日使うものです。
見た目の美しさだけでなく、「開けやすいか」「力を入れずに操作できるか」「誰にとっても使いやすいか」という視点を持つことが大切となります。
玄関が暗くなってしまった
「完成してみたら玄関が思った以上に暗かった」というのも、非常によくある後悔の声です。
玄関周辺は構造上、窓が少ないことが多く、自然光が入りにくい場所でもあります。
採光を意識せずにドアを選んでしまうと、日中でも照明をつけなければならず、閉塞感のある空間になってしまいます。
特にガラス部分のない玄関ドアを選んだ場合、外の明るさが遮断され、玄関全体が暗く感じられやすいです。
暗い玄関は、気分が沈みやすいだけでなく、防犯面でも不安を感じやすくなるため注意が必要です。
玄関を明るくしたい場合は、ガラス入りのドアや、袖ガラス、ランマ窓付きのドアを検討すると良いでしょう。
自然光が入ることで、玄関全体の印象が大きく変わります。
断熱性を軽視してしまった
玄関は屋外と直接つながる場所のため、断熱性能が低いと外気の影響を受けやすいです。
冬場は玄関から冷気が入り込み、廊下やリビングまで寒く感じることがありますし、夏場は熱気が侵入して冷房効率が下がる原因にもなります。
特に築年数の古い住宅では、玄関ドアの断熱性が低く、家全体の快適性を損ねているケースも少なくありません。
「見た目が気に入った」「価格が安かった」という理由だけで選んでしまうと、住み始めてから光熱費の増加や寒暖差による不快感に悩まされることになります。
近年では、高断熱仕様の玄関ドアも多く登場しており、ドア内部に断熱材を入れることで、外気の影響を大幅に抑えることができます。
長く快適に暮らすためにも、断熱性は重要なチェックポイントです。
ライフスタイルの変化を考えていなかった
玄関ドア選びでは、「今の生活」だけを基準にしてしまいがちですが、将来のライフスタイルの変化を見落とすことも失敗の原因になります。
たとえば、今は夫婦二人暮らしでも、将来的に子どもが増えれば、ベビーカーや自転車の出し入れが必要になるかもしれません。
また、高齢になったときに、重い開き戸の開閉が負担になる可能性もあります。
車いすや介助が必要になった場合、間口の狭いドアでは対応が難しくなることも考えられます。
こうした将来の変化を想定せずにドアを選んでしまうと、数年後に「やっぱり別のタイプにすればよかった」と後悔することになりかねません。
後悔しないための玄関ドア選びのポイント
ここからは、後悔しないための玄関ドア選びのポイントについて解説していきます。
玄関の広さ・動線に合ったドアタイプを選ぶ
玄関ドアには、片開きドア、親子ドア、両開きドア、引き違い戸、片引き戸、両引き込み戸など、さまざまなタイプがあります。
玄関前のスペースが限られている場合は、開閉時に場所を取らない引き戸タイプが最適です。
一方、間口が広く、開放感を重視したい場合は親子ドアや両開きドアが適しています。
ドア単体で選ぶのではなく、玄関全体の広さや動線を考慮することが重要です。
採光を意識して明るい玄関にする
玄関を明るくするためには、ガラス入りドアや袖ガラス、ランマ窓付きのデザインを検討しましょう。
自然光が入ることで、昼間は照明に頼らずに過ごせるだけでなく、心理的にも安心感のある空間になります。
外からの視線が気になる場合は、すりガラスやデザインガラスを選ぶことで、プライバシーと明るさを両立することが可能です。
断熱性・耐久性にも注目する
玄関ドアの素材には、木製とアルミ製があります。
木製は断熱性に優れ、温かみのある印象が魅力ですが、定期的なメンテナンスが必要です。
一方、アルミ製は耐久性が高く、メンテナンス性にも優れています。
最近では、アルミ製でも高断熱仕様の商品が増えており、快適性と耐久性を両立できます。
防犯性と使いやすさを両立する
玄関は住まいの防犯の要です。
複数ロックや防犯ガラス、ピッキング対策が施されたドアを選ぶことで、防犯性を高めることができます。
また、スマートキーや電子錠を採用すれば、荷物で両手がふさがっているときでもスムーズに出入りできます。
まとめ
玄関ドア選びで後悔しないためには、デザインだけでなく、明るさ・断熱性・使い勝手・将来のライフスタイルまで含めて考えることが大切です。
家族みんなが毎日使う場所だからこそ、「今」と「これから」の暮らしを見据えた玄関ドアを選び、満足度の高い住まいづくりを実現しましょう。
参考URL玄関ドア7種類をご紹介!それぞれの特徴や選び方も解説 | リフォーム費用の一括見積り -リショップナビ
玄関ドア選びのありがちな失敗! | 玄関ドアの教科書 | YKK AP株式会社

