冷暖房が効きづらいのは窓のせい?

2025.01.31

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冷暖房が効きづらいのは、窓が原因とも言われています。

この記事では、そんな冷暖房と窓の関係について解説していきます。

熱が1番出入りするのは窓?

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実は、お家の中で熱が最も出入りしやすい場所は窓です。

窓は、家全体の熱の出入りを大きく左右します。

冬の寒い時期には、室内の暖かい空気の約50%が窓から逃げ出し逆に夏の暑い時期には、外の熱が窓を通じて室内に74%も入り込んでしまいます。

このため、「暖房が効きにくい」「冷房しても冷えない」といった問題の多くは、窓の断熱性の低さが原因のひとつです。

窓を断熱することは、家全体のエネルギー効率を高め、暖かい冬や涼しい夏を実現するために非常に重要です。

断熱効果のある窓を取り入れることで、エネルギーの無駄遣いを減らし快適な室内環境を作り出すことができます。

また、断熱によって冷暖房の効果が高まり、光熱費の削減にもつながるでしょう。

断熱窓に変えるとお得になる理由

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断熱窓に変えることで、冷暖房の効率が格段に向上し、経済的・健康的なメリットが得られます。

ここからは、断熱窓に変えると得られるメリットについて解説していきます。

冷暖房の効率が上がり光熱費を節約できる

断熱窓は、冬に室内の暖かい空気を逃がさず夏には外からの熱の侵入を防ぐため、冷暖房の効果を最大限に引き出すことが可能です。

これにより、エアコンや暖房器具の使用頻度が減り、電気代やガス代を節約できます。

たとえば、断熱性能の低い窓と比べると冷暖房の負担が軽減されるため、年間を通して光熱費の削減につながります。

最初にかかる窓の交換費用はありますが、長期的には節約額が上回る可能性が高いです。

室内環境が快適になり体調管理にも貢献

断熱窓を導入すると、室温が一定に保たれやすくなり、夏は涼しく冬は暖かい快適な環境を維持することが可能です。

「エアコンをつけてもなかなか冷えない」「暖房をつけてもすぐに寒くなる」といったストレスが減るため、過ごしやすくなります。

さらに、窓の温度差が小さくなることで結露の発生が抑えられ、カビやダニの繁殖を防ぎ健康的な室内環境を作ることが可能です。

ヒートショックを防ぎ健康リスクを軽減

冬場、暖かいリビングから寒いトイレや浴室に移動すると、急激な温度変化によって血圧が変動しヒートショックのリスクが高まります。

断熱窓を取り入れることで、家全体の温度差を少なくしヒートショックの危険を防ぐことが可能です。

特に高齢者がいる家庭では、健康面でも大きなメリットがあります。

環境に優しく脱炭素社会に貢献

断熱窓に変えることで、冷暖房の使用を減らしエネルギー消費を抑えることが可能です。

これは、CO₂排出量の削減にもつながり、環境負荷を軽減します。

政府も住宅の断熱性能向上を推進しており、補助金制度が活用できる場合もあります。

簡単にできる窓の断熱は?

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断熱窓に変えるのもいいですが、なかなか手が出せないという人は、自分でもできる方法を試してみてはいかがでしょう。

ここからは、そんな簡単にできる窓の断熱について解説していきます。

厚手のカーテンや断熱カーテンを使用する

窓からの冷気を防ぐためには、厚手のカーテンを使うことが効果的です。

薄手のカーテンでは十分に断熱できず、外の冷たい空気が室内に入り込みやすくなります。

厚手のカーテンを使用することで、冷気の侵入を防ぎ室温を一定に保つことができます。

さらに、断熱カーテンを活用すると通常のカーテンよりも高い断熱効果が期待できるでしょう。

カーテンを設置する際は、裾を床に10cmほど垂らすようにすると足元からの冷気の侵入を防ぐことができます。

断熱シートを窓に貼る

断熱シートを窓に貼ることで、窓からの冷気の流入を抑え暖房効率を向上させることができます。

さらに、断熱シートは室内の暖かい空気が外へ逃げるのも防ぐため、暖房効果をより高めることが可能です。

加えて、断熱シートを貼ることで窓の温度差が小さくなり、結露の発生を抑えることができるのもメリットの一つです。

断熱シートには粘着式と吸着式の2種類があり、粘着式はしっかり固定できますが剥がす際に跡が残ることがあるため、賃貸住宅では吸着式を選ぶのがよいでしょう。

気泡緩衝材(プチプチ)を窓に貼る

気泡緩衝材(プチプチ)を窓に貼ることも、手軽にできる寒さ対策の一つです。

気泡緩衝材を窓に貼ることで窓と室内の間に空気の層ができ、冷気の侵入を防ぐことができます。

気泡緩衝材は比較的安価で手に入りやすく、特別な道具を使わずにすぐに実践できる点も魅力です。

より高い断熱効果を得るためには、窓ガラス部分だけでなく窓枠全体を覆うように貼るとよいでしょう。

プラスチック段ボールを窓に立てかける

プラスチック段ボールを窓に立てかけることも、断熱効果を高めるのに役立ちます。

プラスチック段ボールの内部には空洞があるため、窓の前に設置すると室内と窓の間に空気の層ができ、熱の流出を防ぐことができます。

軽量で耐久性があり、比較的安価に購入できるため、手軽に試せる方法の一つです。

設置の際は、窓枠全体を覆うように立てかけると、より高い断熱効果を得ることができます。

窓の隙間をふさぐ(隙間テープを活用する)

窓とサッシの隙間があると、そこから冷気が入り込み室内の暖かい空気が外へ逃げてしまいます。

特に古い窓では、隙間からすきま風が入ってくることが多いため、隙間テープを活用してしっかり塞ぐことが重要です。

隙間テープは、ホームセンターやネットショップなどで手軽に購入でき、貼るだけで簡単に取り付けることができます。

窓の気密性を高めることで、暖房効率を向上させ快適な室温を保つことが可能です。

断熱窓にするのがおすすめ

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自分でできる方法でも冷暖房の効率を上げることができますが、どうしても自分でやるため不具合が出ることも考えられます。

そのため、プロに任せて断熱窓にリフォームするのもおすすめです。

ぜひ一度検討してみてはいかがでしょう。

参考URL
冷暖房の効きをよくしたい|YKK AP

断熱対策|窓リフォームのポイント|YKK AP

窓の断熱がもたらす効果とは?|YKK AP

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