部屋が寒いのはコールドドラフトが原因?対策の鍵は窓にあり?

2024.10.13

画像出典元

コールドドラフト現象とは、温められた空気が冷たいガラスに触れることで冷やされて床面に下降し、部屋の上と下で室温が変わってしまう現象です。

この記事では、そんなコールドドラフト現象について解説していきます。

コールドドラフト現象とは

画像出典元

コールドドラフト現象とは、前述したとおり寒い時期に暖房を使用している部屋で、暖かい空気が上部に集まり床付近に冷たい空気が停滞することによって生じる不快な状態を指します。

暖房を入れることで部屋全体は温まるものの、特に足元や下部が寒く感じられることが多いです。

この現象は、部屋の断熱性や暖房の種類、配置によって影響を受けます。

たとえば、エアコンの暖房モードでは、暖かい空気が上昇し床近くの冷気が停滞するため体感温度が低下し、特に足元が冷えやすくなります。

コールドドラフト現象の発生原因

画像出典元

コールドドラフト現象の発生原因は、主に暖房によって部屋の空気が暖められることと部屋内に冷たい部分が存在することが原因です。

暖かい空気は軽いため、暖房器具で温められた空気は上昇し天井付近に集まります。

しかし、暖かい空気が冷たいガラス窓などに触れると急速に冷やされ下降することで、部屋の上部は暖かいが下部は冷たいという温度差が生じます。

この温度差は、場合によっては5℃にも及ぶことがあるでしょう。

コールドドラフト現象は、窓の断熱性にも関係があります。

窓ガラスは部屋の中で最も熱が逃げやすい部分であり、外気の冷たさの影響を受けやすいです。

特に、大きな窓や断熱性の低い窓では、暖められた空気が冷やされる度合いが高くなります。

また、住宅の構造も大きな要因です。

気密性の高い鉄筋コンクリート造のマンションに比べて、伝統的な工法で建てられた木造住宅は気密性が低く湿気対策のために風通しを重視しています。

そのため、窓の数が多く空気の出入りがしやすい構造になっています。

このような構造の住宅では、暖房を使っても冷たい空気が入りやすくコールドドラフト現象が発生しやすくなるでしょう。

近年では、断熱材を施工したり気密性の高い木造住宅が増えてきていますが、築年数の経過した住宅では依然としてこの現象が起きやすいのが現状です。

コールドドラフトの対策

画像出典元

コールドドラフト現象を防ぐには、冷気の侵入を防ぎ室内の暖かい空気を効率的に保持することが大切です。

ここからは、そんなコールドドラフトの対策について解説していきます。

厚手のカーテンで冷気をブロック

窓付近の冷気を防ぐために、厚手のカーテンを使いましょう。

遮光性の高いカーテンは、冷気と暖かい空気の間にバリアを作ります。

レースカーテンと併用することで、二重の空気層ができ断熱効果が向上します。

カーテンの丈は床まで届くか、少し長めにすることが重要です。

ヒーターを窓際に設置

窓近くにヒーターを配置することで、冷やされた空気を温めて室内に送り込むことができます。

これにより、冷たい空気の侵入を防ぎ快適な室温を維持できます。

薄型のパネルヒーターなど、窓下用のヒーターが特に効果的です。

サーキュレーターで空気を循環

暖房器具で温められた空気は天井に集まりやすいです。

サーキュレーターやファンを使ってこの暖かい空気を攪拌し、下に降ろすことで室内の温度を均一にし足元の冷気を和らげることができます。

窓に断熱シートを貼る

ホームセンターで手に入る窓用断熱シートを使用することで、冷気の侵入を抑えることが可能です。

これらのシートはポリエチレン製であり、窓のサイズに合わせてカットして貼ることでペアガラスのような効果を持ちます。

空気を含んだ突起が熱の逃げを防ぎます。

窓リフォームでできる対策は?

画像出典元

窓の断熱効果を高めるためのリフォームは、初期投資が必要ですが非常に効果的な対策です。

ここからは、そんな窓リフォームでできる対策について解説していきます。

二重窓の導入

二重窓は、既存の窓ガラスをそのままにし内側にもう一枚の窓を取り付ける方法です。

この構造により、外気と遮断される層が増え冷気の侵入を大幅に抑えることができます。

冷気の伝わりを減少させるだけでなく、防音効果も向上します。

また、内窓があることで防犯性を高めることが可能です。

ただし、内窓が追加されるため部屋のスペースが若干狭くなる可能性があり、窓を開ける際には二枚の窓を同時に操作する手間があります。

複層ガラスへの交換

現在の窓ガラスを高断熱性能な複層ガラスに交換する方法もあります。

この方法は、二重窓の設置が難しい場合やスペースを取らずに断熱効果を高めたい方におすすめです。

複層ガラスは1枚の窓で済むため、見た目がすっきりしスペースを取ることがありません。

厚みが増すことで外の空気を遮断し、部屋が低い温度でも暖まりやすくなります。

その結果、エアコンの効率が向上し電気代の節約にもつながります。

まとめ

これからどんどん寒い時期になってきて、暖房を使う季節になるのでコールドドラフト現象が起こりやすくなってくるでしょう。

コールドドラフト現象対策をしっかりとし、快適な住環境を目指しましょう。

参考URL
快適な温度を保って笑顔が集う住まいに! | YKK AP株式会社

コールドドラフト現象とは? 部屋が寒い原因と対策 – レンタル家電・レンタル家具の手軽にレンタル「あるる」 (alulu.jp)

「コールドドラフト」とはどのような現象ですか。(よくあるお問い合せ ビジネスのお客様向け) | YKK AP株式会社

コールドドラフト現象とは?暖房をつけても部屋が寒い理由とその対策を紹介 | 施工管理・業務管理システムなら【アイピア】 (aippearnet.com)

おすすめコラム記事

営業時間:平日 9:00~17:30