窓サッシの最新断熱事情は?

2023.10.23

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住宅の断熱性が重要視されるようになってから久しい昨今ですが、世界的にみても日本の住宅は断熱性能が低いと言われています。この記事ではそんな断熱性事情を窓サッシの観点から解説していきます。

窓サッシとは

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窓サッシとは、窓自体を建物に取り付けるために必要な枠組みとガラスフレームのことです。窓はガラスだけで構成されているのではなく、窓サッシプラス窓ガラスで成り立っています。

そのため、どんなガラスと窓サッシを組み合わせるかで断熱効果にも違いが出てきます。

窓サッシを正しく選ぶことで、断熱効果を高めることが期待できるでしょう。

窓サッシの材質

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窓サッシには、アルミタイプと樹脂タイプのものがあります。このアルミタイプと樹脂タイプの窓サッシですが、アルミタイプよりも樹脂タイプの方が断熱性が高いと言われています。

樹脂サッシは、アルミタイプのサッシよりも断熱性が約2.6倍です。

樹脂は熱を伝えにくく、その伝わりにくさはアルミ素材の約1/1000とされており数値を見てもその断熱性能は圧倒的です。

断熱性能が高いと室内温度を安定的に保つことができるので、電気代などの光熱費も削減することができます。

また、断熱性能を高めることにより冬などに起こりやすいヒートショックの対策にもなるでしょう。

さらには、温度差ができにくいので結露が発生しにくくなりカビが生える原因となる水分の対策も行うことができます。

断熱性のメリット以外にも、樹脂のサッシは機密性が高いため窓サッシの隙間から音が漏れるのも防いでくれるので防音効果も期待ができます。

このように樹脂サッシはメリットが多く、光熱費が気になる、騒音が気になるといった人にはかなりおすすめの製品だと言えるでしょう。

窓サッシが日本で普及していない理由

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メリットの大きい窓サッシですが、それほど日本では普及していません。その理由として、日本ではアルミ素材の窓サッシが安いということが挙げられます。

海外では樹脂の方が安くなっているため、海外での普及は進んでいますが、どうしても日本では普及が進んでいません。

これは家づくりの際にどこに重点をおいてお金をかけていくかが問題となりますが、日本人はキッチンやトイレ、バスなどの設備関連にお金をかけて家の性能にはあまりお金をかけないという傾向があります。

目に見える部分にはお金をかけますが、目に見えない断熱性能などの優先度は低くなりがちです。

また、樹脂窓の普及が遅れているもうひとつの理由は日本の技術力の高さです。

樹脂窓の発祥はドイツだと言われており、寒さが厳しいヨーロッパやアメリカは半数以上が樹脂窓で韓国でもおよそ8割が樹脂窓と言われています。

多くの国では、アルミサッシよりも樹脂サッシの方が安価に製造できるそうです。

しかし日本では、優れた技術により精度の高いアルミサッシを安価で量産することが可能であり安くて高品質なアルミサッシが普及していきました。

アルミサッシは、樹脂サッシよりも耐久性が高く長持ちします。そのため安くて高品質であれば長持ちしてメンテナンスが少なくて済むアルミサッシを選ぶ家庭が多くなり、樹脂サッシの普及がなかなか進んでないという現状に陥っています。

ここ数年の傾向

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日本における樹脂サッシの普及は世界的にも遅れていますが、ここ数年で住宅の断熱性能の大切さが叫ばれるようになりYKK APでも樹脂窓の出荷数が大幅に増えています。

樹脂が劣化しやすいという品質面でのイメージや色落ち、変形などのマイナスイメージが払拭されることにより断熱性能の高い樹脂窓が積極的に選ばれるようになってきました。

また、断熱性能の高い窓を導入したりリフォームしたりすることを後押しするため補助金を導入する自治体や政府の取り組みなどもあり徐々に普及が促進されつつあります。

樹脂サッシに最適なガラスは?

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断熱性能の高い樹脂サッシを導入しただけでは、完璧な断熱窓とは言えないでしょう。

断熱性を高めるには、樹脂サッシに合う窓ガラスを選ばなければ効果を高めることができません。

樹脂サッシと組み合わせるガラスとしては、Low-E複層ガラスと言われる窓ガラスやトリプル複層ガラスという3層複層ガラスを組み合せることが一般的になっています。

しかし、もっと断熱性能にこだわりたいという人は樹脂サッシプラス真空ガラスを組み合わせると更に強固な断熱窓を作ることが可能です。

トリプル複層ガラスと比較しても、断熱性能を向上することができる且つ重量を抑えられるなどのメリットもあります。

まとめ

物価や燃料費が上がり、光熱費の上昇も待った無しです。効果的に断熱窓を利用し、サッシや窓ガラスを見直すことでお家の断熱効果を上げていきましょう。

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