台風や雹で窓やドアが壊れた!使える保険はある?
2023.08.22
ここ最近大きめの雹が降ってきて窓ガラスが割れたり、台風でお家に被害が出たなど自然災害に悩むことが多くなっています。そんな時に強い味方になってくれるのが保険です。この記事では、窓やドアが壊れた時に使える保険について解説していきます。
風災補償の場合
台風や強風などが原因で窓ガラスが割れてしまった場合、火災保険の中の風災補償で補償してもらうことが可能です。
例えば、台風で発生する強風の風圧で窓ガラスが割れたり強風で飛ばされた飛来物によって窓ガラスが割れた場合風災補償で補償されます。
また、強風が原因で窓ガラスが割れて雨が吹き込んで来たことにより損害が生じた場合も風災補償で補償されます。
もちろん、風災の補償契約がされていなければ補償されないので万一に備えたい場合は契約内容を確認して加入しましょう。
風災補償は、昔の契約だと風災補償に20万円のフランチャイズ方式の免責金額が設定されていることがあります。
この場合だと、損害の金額が20万円未満の場合保険金がおりず全額自己負担になってしまいます。
火災保険の加入時期が古い場合、一度自分の補償内容を見直してみると良いでしょう。
雹災補償の場合
雹(ひょう)や霰(あられ)が降って窓ガラスが割れた場合、雹災補償により補償を受けることができます。
雹災補償は大抵の場合、雪災補償とともに風災補償とセットになっていることが多いです。
なお、積乱雲から降る直径5mm以上の氷の粒を雹(ひょう)と呼び直径5mm未満の氷の粒を霰(あられ)と呼びます。
雪災による補償の場合
雪災は大雪や雪崩などを原因とした災害のことです。
雪は見た目から軽いイメージがありますが、降り積もった雪はかなりの重量があり1立方メートルあたりの重さは新雪で50キロ以上、押し固められた雪で150キロ以上にもなり雪の圧力で窓ガラスが割れることもあります。
この場合、雪災による損害とみなされるため火災保険によって補償することが可能です。
また、隣の家の屋根から雪が落ちてきて窓が割れた場合でも補償の対象となります。
落雷による補償の場合
火災保険は、落雷による窓ガラスの破損も補償してくれます。
戸建て住宅の場合は、近くにあるビルやマンション、鉄塔などへ雷が誘導されるため直接雷が落ちることは少ないです。
しかし、直接雷が落ちなくても衝撃で窓が割れたりすることもあります。この場合でも火災保険が適用されるので雷が原因と思われるものは、保険会社へ相談しましょう。
盗難による窓ガラスの破損
火災保険は自然災害などの偶発的な破損のみではなく、空き巣などの泥棒による窓ガラスの破損も補償してくれます。
空き巣被害は、窓ガラスを破られて侵入されることが多く万一の時は火災保険が使えることを覚えておくと良いでしょう。
火災保険を使えない場合
台風や雹が関連する破損であっても火災保険が使えない場合があります。ここからは、火災保険が使えない場合を解説していきます。
人為的な損害
雪が降った後の雪下ろしで窓ガラスを割ってしまったり、台風が来る前の風対策を行っている際に窓ガラスを割ってしまった時は火災保険の補償対象外です。
積もった雪が自然に落ちてきて窓ガラスが割れてしまった場合は、火災保険で対応することができますが自ら雪下ろしをして窓ガラスを割ると自己負担で直さなくてはならないので注意が必要となります。
被害発生から3年が経過している
保険金の請求期限は、保険法によって3年までとされています。その期間が過ぎてしまうとどんな理由があったとしても保険金を請求することはできません。
そのため損害が出たら直ぐに保険会社に連絡するようにしましょう。
玄関ドアも火災保険が使える?
玄関ドアが壊れてしまった場合、原因によっては火災保険を使用することが可能です。
台風などの強風によりあおられて壊れてしまったり、強風で物が飛んで来てドアが破損してしまったなど強風が原因で玄関ドアが壊れてしまった場合は風災補償で補償を受けられる場合があります。
また、空き巣に入られて玄関ドアを破壊されても補償を受けられる可能性があります。
さらには、玄関ドアに自動車が突っ込んできた時や飛び石、石やボールを投げ込まれて壊れた場合も同様です。
火災保険の請求の仕方
では、災害によって窓ガラスや玄関ドアが壊れてしまったらどのように火災保険を請求すれば良いのでしょう。ここからは、火災保険の請求の仕方について解説していきます。
保険会社への連絡
損害が出た場合、契約している保険会社へ直ぐ連絡しましょう。伝える内容は、契約者の氏名や保険証券番号、事故内容や被害状況です。
手元に保険証券があれば用意してから連絡するとスムーズにやり取りが進みます。
保険会社から必要書類が送付される
保険会社に連絡すると保険金の請求に必要な書類が送られてきます。内容を確認し、漏れのないように記入しましょう。
必要書類の提出
必要書類が用意できたら保険会社に提出します。記入が必要な書類と修理費用の見積書、被害の状況がわかる写真なども必要になってくるため保険会社からの案内もしっかりと確認する必要があるでしょう。
保険会社からの調査
保険会社の鑑定人が確認と調査を行い、調査結果と契約者からの申請を元にして保険金を支払う対象となるかどうかが判断されます。
支払われる金額もこの段階で確定し、その後契約者の指定口座へ保険金が支払われることになります。
まとめ
8月9月はまだまだ台風の多い季節です。また、これから季節が進み冬になってくると雪も降ります。
様々な原因で窓ガラスや玄関ドアが壊れてしまうこともありますが、まずは焦らず保険会社に連絡して対応していくと良いでしょう。