玄関まわりのリフォームの基礎知識と失敗しないためのポイント
2023.07.04
玄関ドアはリフォームするだけでおうちの雰囲気をガラリと変えてくれます。しかも、玄関ドアは意外に手軽なリフォームができる場所です。
この記事では、そんな玄関リフォームの基礎知識や玄関リフォームで失敗をしないために押さえておきたいポイントについて解説していきます。
玄関ドアの種類
玄関ドアとひと口に言っても様々な種類があります。ここでは、ドアの種類について解説していきます。
片開きドア
片開きドアは、左右どちらかに開くタイプのドアです。1枚のドアが開閉する形になっており、採光率を高めたり、風通しをよくして玄関の湿度や換気をよくするためのデザインもあります。
袖付き開き戸
袖付き開き戸は、片開きドアに袖が追加されたデザインのドアです。片袖と両袖を選ぶことができ袖をガラスにして玄関を明るい印象にしたり、袖にポストをつけて機能的にしたりすることもできます。
親子ドア
親子ドアは、向かい合った大きさの違う2枚のドアが開くタイプのドアです。観音開きになるので冷蔵庫やベッド、大型の家具などを家の中に入れるのも比較的楽になります。
両開きドア
親子ドアとは違い、両開きドアは向かい合った大きさの同じドアが重なっているタイプのドアです。大きめのドアが多いので高級感や重厚感を出すことができますが、その分広い玄関スペースが必要となります。
引き戸
引き戸の玄関ドアは、横にスライドさせるタイプのドアです。開き戸タイプのドアと違い開いた時に扉が邪魔にならず、扉を開けるための広いスペースも必要がありません。そのため、スペースが取れない狭い住宅や玄関と道路の間が短い住宅などでよく使われるタイプのドアです。
また、ドアを開閉するのに開き戸ほど力を必要とせず軽く開けることができるため高齢者の住む住宅にもおすすめといえます。
和風の住宅であれば木製の和風な引き戸、洋風の住宅であれば金属製の引き戸を取り付けると家の雰囲気にピッタリとなります。
玄関ドアリフォームの工事方法
ここからは、玄関ドアリフォームの主な工事方法について解説していきます。
カバー工法
カバー工法は、既存のドア枠に新しいドア枠を上から取り付ける工事方法です。壁を壊さずにリフォームができるため1日で玄関ドアリフォームが完成する製品もあります。
工事中も騒音が少なく1日でリフォームが完了するため、近所迷惑にもなりづらいでしょう。
また、費用の面から見ても壁工事がなく費用を抑えたリフォームが可能で粉塵などの汚れが出にくいのもカバー工法のメリットといえます。
持ち出し工法
持ち出し工法とは、新しいドア枠を既存のドア枠の外側に取り付けるという工法です。
取り付けるドア枠とドアは元々付いているものと同じサイズなため、ドアのサイズを小さくしたく無いという人にはおすすめの工法といえるでしょう。
失敗しないためのポイント
ここでは、玄関ドアリフォームを失敗させないためのポイントを解説していきます。
リフォームの目的を明確にする
ドアが古くなったり壊れたりしたからドアを修繕したり交換する、利便性を高めるためにボタンタッチで開くドアや顔認証で開閉できるドアに変更するなど玄関ドアリフォーム行う理由は様々です。
目的に合った正しい材料を正しい工事で取り付けることで失敗しにくい玄関ドアリフォームができます。
玄関ドアリフォームの範囲を決める
一概に玄関ドアリフォームといっても玄関ドアの交換、バリアフリー化や壁紙交換など工事によっては工事項目が多くなります。
工事箇所や内容によっては、玄関ドアリフォームの費用が増え経済的な負担が増えると共に工事期間も長くなるでしょう。
そのため、目的に応じた玄関ドアリフォームの範囲を決めておくことが重要です。
見積もりの際は現地調査と相見積もり
玄関は経年劣化やシロアリの被害を受けていることが多々あります。その場合、補修工事が必要となり思わぬ追加工事が必要となることがあるでしょう。そうすると追加の工事費用がかかってしまいます。
そうならないためにも現地調査をしてもらい、予算オーバーにならないようにすることが大切です。
また、相見積もりという複数社に問い合わせて見積もりをもらうことも行なっておきましょう。場合によっては、数万円から数十万円の差が出ることもあります。
玄関ドアリフォームで重要視するべきこと
ここからは玄関ドアリフォームで重要視するべきことを解説していきます。
防犯性
最近物騒な事件も増えてきているので、防犯性の高いドアを選ぶことは重要です。防犯性の高いドアは、1つのドアに2つ鍵が付いていたり、決められた秒数までに2つ目の鍵を解錠しないとまた自動で閉まってしまうドアなどがあります。
通気性
特に梅雨時期などは玄関に湿気が篭り、靴の臭いなどと混ざって不快な臭いになってしまうこともあります。
それを防ぐために、ドアの真ん中が少し空く通風ドアなど通気性の高いドアを選ぶことも玄関ドアリフォームには重要です。
断熱性
玄関ドアは窓と同様に空気と熱が出入りしやすい場所です。断熱性の低いドアであれば、冬は寒く夏は暑いという状況になってしまいます。
断熱性の高いドアは費用が少し高くなってしまいますが、エアコンなどの光熱費を抑えることもできます。
まとめ
玄関ドアリフォームは、ガラリとお家の雰囲気を変えてくれます。失敗しない方法と知識を持ち納得のいくリフォームができると良いでしょう。